『でも、晶の妊娠が分かって、こんな感動を自分の心が感じられるとは思ってなかった。そのくらい、すごく心動かされたんだ。』
こんなにも真剣に正直に自分のことを話してくれる雅は初めてだ。
『とっくに俺は晶を愛してたって、自覚した。いや、それまでもわかってはいたけど、自覚したところでどう進んでいいかわからなかったんだ。俺の気持ちだけでは突っ走れない。晶が俺に妊娠を言ってくれないのも、もしかしたら俺は愛されていなくて、俺という人間に縛りつけているだけなのかもしれない、そう思ってた。』
私たちはお互いに愛し合っていたんだ。
ただ、その気持ちをぶつけてこなかったから、わからなかっただけなんだ・・・。
『結婚5年。俺にとって贈った指輪は、それまでの謝罪の気持ちも大きいけど、本当のプロポーズでもあった。』
雅が覚悟を決めてプロポーズをしようとしてくれたその日、私は彼に離婚を告げてしまった。
『俺は晶でよかった。あの日、お見合いをして初めて君に会った日から、君に惹きつけられてたんだ。いつだってまぶしく笑っていて、冷静で。強くて、ちゃんと自分自身を持ってる。俺より年下なのに、ちゃんと心が自立している君が。俺にもっていないものをたくさん持ってることが俺にはまぶしく思えた。』
知らなかった・・・。私は雅にちゃんと想われていたんだ・・・。
こんなにも真剣に正直に自分のことを話してくれる雅は初めてだ。
『とっくに俺は晶を愛してたって、自覚した。いや、それまでもわかってはいたけど、自覚したところでどう進んでいいかわからなかったんだ。俺の気持ちだけでは突っ走れない。晶が俺に妊娠を言ってくれないのも、もしかしたら俺は愛されていなくて、俺という人間に縛りつけているだけなのかもしれない、そう思ってた。』
私たちはお互いに愛し合っていたんだ。
ただ、その気持ちをぶつけてこなかったから、わからなかっただけなんだ・・・。
『結婚5年。俺にとって贈った指輪は、それまでの謝罪の気持ちも大きいけど、本当のプロポーズでもあった。』
雅が覚悟を決めてプロポーズをしようとしてくれたその日、私は彼に離婚を告げてしまった。
『俺は晶でよかった。あの日、お見合いをして初めて君に会った日から、君に惹きつけられてたんだ。いつだってまぶしく笑っていて、冷静で。強くて、ちゃんと自分自身を持ってる。俺より年下なのに、ちゃんと心が自立している君が。俺にもっていないものをたくさん持ってることが俺にはまぶしく思えた。』
知らなかった・・・。私は雅にちゃんと想われていたんだ・・・。



