再びエコーが動き出した時、雅はまた真剣な、少し険しい表情に変わった。
画面には大きくなっているように感じる、問題の腫瘍部分。
「何度も画像をみましたが、私にも腫瘍であるか血管組織の異形成か、何かは判断が付きません。ただ、位置的に胎児の成長や妊娠の継続にかなり困難をきたす場所であること、妊娠5週のころに比べると明らかに数ミリ大きくなっていることを感じています。」
雅は隣でエコーを眺めている医師に話した。
「腹直筋内におさまっているとは思いますが、やはりMRI検査は必須です。」
雅は画面から私の方に視線を移した。
「このタイミングで戻ってきたのには意味があるんだ。」
「意味?」
「意味というか、どうしてもこのタイミングになる時には晶のもとに来るって決めてた。」
雅は少し表情を和らげながらベッドに横になっている私の方を見る。
画面には大きくなっているように感じる、問題の腫瘍部分。
「何度も画像をみましたが、私にも腫瘍であるか血管組織の異形成か、何かは判断が付きません。ただ、位置的に胎児の成長や妊娠の継続にかなり困難をきたす場所であること、妊娠5週のころに比べると明らかに数ミリ大きくなっていることを感じています。」
雅は隣でエコーを眺めている医師に話した。
「腹直筋内におさまっているとは思いますが、やはりMRI検査は必須です。」
雅は画面から私の方に視線を移した。
「このタイミングで戻ってきたのには意味があるんだ。」
「意味?」
「意味というか、どうしてもこのタイミングになる時には晶のもとに来るって決めてた。」
雅は少し表情を和らげながらベッドに横になっている私の方を見る。



