愛してしまったので離婚してください

キングサイズのベッドは、あたたかなオレンジ色のデザインで、部屋が一気に明るくなった。

差しさわりのない私の選んだシンプルな家具とは全く違うデザイン。

一気に部屋の雰囲気が変わったあの日を思いだす。


「大切なもの・・・一つだったら守れたかもしれない・・・」

雅はそうつぶやいたあと、しばらくして寝息を立て始めた。


大切に想っていてくれたんだ・・・
守ろうとしてくれていたんだ・・・

初めて知る雅の想い・・・