いつものようにその背中を見送ろうと、玄関に立つ雅の後ろに立っていると雅が靴を履いてから振り返った。
「ベッドは注文しておく。安静にして無理はしないように。何もなくても連絡してほしい。」
あまり時間がない雅は端的に話す。
「・・・帰れるときは帰る」
雅は玄関の方に体の向きを変えながらそう言って出て行った。
雅がいなくなった部屋で私は一人泣いた。
ソファに座って、雅が飲みかけて出て行ったコーヒーのカップを見つめながら。
それは孤独の涙じゃない。
温かい・・・熱いくらいの涙だった。
「ベッドは注文しておく。安静にして無理はしないように。何もなくても連絡してほしい。」
あまり時間がない雅は端的に話す。
「・・・帰れるときは帰る」
雅は玄関の方に体の向きを変えながらそう言って出て行った。
雅がいなくなった部屋で私は一人泣いた。
ソファに座って、雅が飲みかけて出て行ったコーヒーのカップを見つめながら。
それは孤独の涙じゃない。
温かい・・・熱いくらいの涙だった。



