「少し座席、倒すか。」
「うん・・・」
「自分でな」
「・・・鬼・・・」
やってくれてもいいじゃないと、あまりの痛みにひねくれる私。
こういう時、けんかになる人もいるだろう。
でも私たちの場合は喧嘩にならない。
「鬼でけっこう。ほら、準備するんだろ?晃(ひかる)との生活がはじまるんだから。」
「・・・うーん・・・」
「がんばれ」
「・・・」
私は「いたたたたー」と声を漏らしながら、シートベルトをした。
「傷は完全にふさがってるから、どんな動きをしても大丈夫。あとは晶の頑張りだな。」
「・・・わかってるけど・・・」
「うん・・・」
「自分でな」
「・・・鬼・・・」
やってくれてもいいじゃないと、あまりの痛みにひねくれる私。
こういう時、けんかになる人もいるだろう。
でも私たちの場合は喧嘩にならない。
「鬼でけっこう。ほら、準備するんだろ?晃(ひかる)との生活がはじまるんだから。」
「・・・うーん・・・」
「がんばれ」
「・・・」
私は「いたたたたー」と声を漏らしながら、シートベルトをした。
「傷は完全にふさがってるから、どんな動きをしても大丈夫。あとは晶の頑張りだな。」
「・・・わかってるけど・・・」



