「・・・」
やっと開いた視界には私の両親もいた。

「よく頑張ったな。」
「・・・」
私のことはいい。
こうして目が覚めたんだから。

私が今一番聞きたいのは、赤ちゃんのことだ。

「あか・・・」
麻酔が覚め切っていないのだろう。うまく言葉が出ない。

「頑張ってるよ。晶と同じように、赤ちゃんも頑張ってる。」
がんばってる・・・?もしかして、何かあったの・・・?

自由に動かない体を何とか起こそうとすると、雅にとめられて私の体はベッドにすぐ戻される。