「この子が生まれるまで、放っておけば今よりも腫瘍が大きくなる可能性も、ほかの部位に転移する可能性もある。もしかしたら、すでに転移はあるかもしれない。でも、腫瘍のある部分からして今手術をすれば早産や流産の危険性をきわめて高くする。出産までのこり20週以上ある晶の状況と腫瘍の状況を考えて、慎重に判断する必要がある。正直、俺も今は判断できない。」
思っていたよりも最悪な自分の体の状況に、全身から一気に力が抜けた。
思わず椅子から落ちそうになってしまう私の体をすぐに雅が抱き留める。
「晶っ!!」
私はすっぽりと雅の胸の中におさめられた。
「すぐに答えは出せない。この結果をもって、今日は帰ろう。ゆっくり話そう。今は、ゆっくり。」
雅も言葉をどう続けていいのかわからないようで、歯切れの悪い話し方になる。
「結果をいただいて帰ってもいいでしょうか」
何もできずただ、雅の腕の中で放心状態の私に変わって、雅は医師に今後の話をしてくれている。
私はただただ・・・雅の言葉を頭の中で繰り返していた。
思っていたよりも最悪な自分の体の状況に、全身から一気に力が抜けた。
思わず椅子から落ちそうになってしまう私の体をすぐに雅が抱き留める。
「晶っ!!」
私はすっぽりと雅の胸の中におさめられた。
「すぐに答えは出せない。この結果をもって、今日は帰ろう。ゆっくり話そう。今は、ゆっくり。」
雅も言葉をどう続けていいのかわからないようで、歯切れの悪い話し方になる。
「結果をいただいて帰ってもいいでしょうか」
何もできずただ、雅の腕の中で放心状態の私に変わって、雅は医師に今後の話をしてくれている。
私はただただ・・・雅の言葉を頭の中で繰り返していた。



