「カラダの関係から
お互い本気になるって、ないかもね…」



宙くんは

綺麗な恋愛の方が

似合うよ



ちゃんと好きな人を

ちゃんと愛せる人を

見つけた方がいいよ



「じゃあ、オレたち、ないんですね…」



「うん、ないよ…」



私達は

もぉ会ったらダメだ



「オレ、帰りますね」



シャツに腕を通しながら

宙くんが言った



恋人じゃないから

朝まで一緒にいれない



それだけの人



「駅まで送る?」



「いや、勝手に帰るから
晴さんこのまま寝て…
明日、仕事でしょ」



「うん
気を付けて帰ってね
バイバイ…」



ベッドで彼を見送った