あの人のお墓の前で手を合わせた
暑いなぁ
あの人と初めて話した日も
夏だった
暑かったね
一緒にアイス食べたね
今日着てきたワンピース
覚えてる?
雅が選んでくれたの
私に似合うかな?って
もったいなくて
それから恥ずかしくて
着れなかった
雅は絶対似合うって言ってくれたのにね
私ね
今幸せだよ
雅と過ごした時間も
幸せだった
ずっと幸せが続くと思ってた
私が辛かった時
雅はそれ以上に辛かったよね
辛いのは私だけだと思ってた
ごめんね
今日隣にいる人がね
雅のこと忘れちゃダメって言うの
おかしいよね
私のこと好きだって言ってくれるのに
そんな彼がいるから
また少しずつ笑えるようになったの
雅を忘れないで
彼を好きになってく
雅
許してくれる?
幸せだよ
私
ごめんね
私だけ幸せになって
ごめんね
ずっと一緒にいれなかった
ごめんね
ずっと忘れられない
雅と過ごした季節は
私の人生の中で
鮮やかに残ってる
別れを告げられた日も
雅が亡くなったことを知った日も
思い出したくないけど
彼が支えてくれたから
やっと受け入れられた
大好きだった
愛してた
今も
愛してるよ
でも同じくらい
隣にいる彼を
大好きになっていくかも…
それでも私は
雅のこと
忘れないよ
忘れられないよ
ずっと
心の中にいるから
また会えたら
一緒にアイス食べようね
キスもするかな?
一緒にまた笑えたら
いいね
空から笑って見ててくれたらいいな
晴、暑いなぁ
そう言いながら



