メイドの答えを聞いてリゼは思う。やっぱりここは私がいた世界とは違う。メデューサの逸話なんて小学生でも知っているはず。(街並みは中世ヨーロッパに近いんだけど、やっぱりここは地球ではないのかも)リゼは萎縮しているメイドの姿を見てやりすぎたのかもと思いながらも答えを教える。
「そうね、呪いなんだろうけど、瞳を見たものはね……石にされちゃうのよ。今のあなたみたいに」
 言われてメイドは自分が身体を硬直させている事に気づいた。それから15歳の少女にからかわれたことに気づき、踵を返して部屋を後に後にした。