「どれどれ……,フム。とりあえず包帯を巻こう。


 先輩,包帯貸してください。」

そういうと先輩は呆れたようにこう言った。


「まずは消毒でしょ。濃化したらどうすんの?」


「の,濃化?」


聞いたことあるような,ないような……。



「授業で習ってるはずだよ。やらなかった?」


「多分寝てたと思います!」

うん,絶対寝てた。



「プハッ。面白いね,君。そんな堂々と言えることじゃ,ないと思うんだけど。

 あハハッ。」

そういって先輩は私の頭をポンポンとたたいた。


「授業はちゃんと受けなよ。」


えっ。


「もうっ,先輩髪の毛ぐしゃぐしゃになるじゃないですか!」


び,びっくりした。


「あハハッ。


 まぁでも,君に包帯巻かすのも心配だし,僕がやるよ。」


「んなっ,心外ですよ‼私だってしっかり巻けます!」


しつれーな。