……………何がどうしてこうなった!?
いや,勉強を見てもらえるのは単純にうれしいんだけれども!
明日テストだし!
でもさぁ,数分前にあった人,しかも同じ学校の先輩と勉強するっていうこの状況
……………変だよね!?
私がおかしいのでは断じてない………と,思う。
……………おかしくないよね?
うん。おかしくない。絶対におかしくない!
「な~に百面相しているの?
明日テストでやばいんでしょ?遊んでいる暇はないんじゃない?」
「なっっ。百面相なんてしてませんから!」
私,百面相,したことない!
「してたから。
それよりテスト勉強でしょ?」
むぅ~。なんか先輩余裕があるみたいでずるい。
「みたいじゃなくて余裕なんだよ。」
そりゃ私のほうが勉強できないと思う……
「ってなんでまたっ!!!」
「今度は口に出してたよ。さすがにそこまで読みとれるほどの超能力は僕にはないから。」
嘘だ。絶対にある。
「ないから。っていうかこんな事喋ってる場合じゃないでしょ。ほら,どこが分かんないの?」
むぅ~。
「二次関数。」
「素直でよろしい。…そこかぁ。確かに最初は戸惑うかもしれないね。」
先輩は私の頭をポンポンってしながらそう言った。
な,なんかこの人手馴れてなくない!?
まぁでも,教えてくれるって言ってるんだしその厚意に甘えよっかな。
断じてテストがやばいからっていう理由ではないから!!
