〈紗凪side〉
待ちに待ったキャンプ当日になった。

「「山だー!!」」

私達のキャンプする場所は、山のちょっと高いところ。

はしゃぐ私と結愛ちゃんの横で、「空気がきれいだなぁ〜」との~んびりな慶くんと瞬くん。

他の班は、男子がはしゃいで、女子がのんびりしてる感じ。

だけど、私達の班は反対だなぁ〜思ったけど、その方が私達らしくていいなぁと思った。

「どうしたの?紗凪、すごくニヤニヤしてるよ。あ、なにか想像してたでしょ〜!」

「いやぁ、私達の班は男子と女子の立場が他の班と反対だなぁ〜って思って。」

「言われてみたら、たしかに。紗凪はよく周りを見てるんだねっ!」

「そうなのかなぁ。」

「なになに〜?何を話してるの?」

結愛ちゃんと話してると、慶くんが混ぜて〜とでも言いたげな顔をして来た。

「俺も気になる。」