好きになってもいいですか？

〈瞬site〉

俺と同じ班になった人達を見ていると面白い。

慶は、ずっと結愛ちゃんを見てる。

大好きなんだろうな。

結愛ちゃんは心配そうに紗凪ちゃんを見ている。

そして、慶と話しているときは、凄くニコニコしている。

やっぱり二人は両思いのカップルなのかな…?

そして、1番は紗凪ちゃん。

可愛らしくて、守ってあげたくなる。

しかも、ドジなようで、ちょこちょこ動いていて小動物みたいだ。

俺は、お姉ちゃんが2人いて、こき使ってくる。

だから、そんな守りたくなるような子を見ていると、うずうずしてたまらない。

でも、何かと色々していると嫌な気持ちにさせてしまうかもしてない。

だから、俺はにもできない。だから、心で応援しようと思った。

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今日はキャンプのハイキングのスタンプラリーのまわる順番を決めていた。

ふと、紗凪ちゃんを見ると、ぼ〜っといていて、まさに心はここにない感じがした。

すると、結愛ちゃんも気づいたみたいで、

「紗凪ー?聞いてる?（結愛）」

「おーい（慶）」

僕も心配になり、声をかける。

「紗凪ちゃん?」

「ごっごめん…!聞いてなかった…。（紗凪）」

申しわせなさそうにしている紗凪ちゃんは、しおらしくて可愛らしい。

でも、こんな時にもこんなことを思ってしまう自分に少し嫌気が差した。

「もぅ、気をつけてね。（結愛）」

「じゃあ、どこから行く？」

と、気を取り直して話し始める。

すると、

「しっかりしないと!」

と、紗凪ちゃんが突然言い出した。

「ど､どうした?紗凪。」

すかさず、さっきより心配そうにして結愛ちゃんが問いかける。

「だ、大丈夫、!ゴメンね結愛ちゃん。進めて進めて!」

そう言う紗凪ちゃんの顔はみるみる真っ赤になっていった。

…、可愛い。

こんな紗凪ちゃんをずっと見ていられたらいいな。

あれ、これってまるで……みたいだな。

まあ、そんなことはないよな。