「一週間後……本当に、ご結婚を?」
ええ。今日訪ねて下さった婚約者の方と式を挙げて、世界でいちばん幸せになります。
そう答えたかったのに言えなかった。
このままではいつか、意識せずとも本当に可愛げのない存在になってしまうかもしれなくて怖かったのだ。
「いいえ。まだ、何も……決まってはおりません」
やんわりと首を振りながらそれだけを答える。
そしてロゼリエッタは泣きたくなって唇を噛んだ。
どうして。
どうして、そんな。
――そんなほっとしたような表情を、浮かべるのか。
今すぐ領地に行き、そこから二度と出るなと言われる方が良かった。
ロゼリエッタの知らないまま、知らない場所で全て解決させるつもりなのだから、手元に置く必要なんかどこにもない。今の状態はロゼリエッタが未練を引きずり続けるだけだ。
「――申し訳ありません。立ち入りすぎました」
視線を逸らすシェイドの横顔はロゼリエッタを拒絶している。
食事の場でさえ胸が苦しくて、こうして一緒の卓に就くことも二度とできないような気がした。
朝、目を覚ましたロゼリエッタは身体が鉛のように重いことに気がつき、静かに息を吐く。
その呼吸もひどく熱い。慣れない生活でも自分なりに頑張っているつもりではあったけれど、決して健康とは言えない身体にはやはり負担が大きかったようだ。
ええ。今日訪ねて下さった婚約者の方と式を挙げて、世界でいちばん幸せになります。
そう答えたかったのに言えなかった。
このままではいつか、意識せずとも本当に可愛げのない存在になってしまうかもしれなくて怖かったのだ。
「いいえ。まだ、何も……決まってはおりません」
やんわりと首を振りながらそれだけを答える。
そしてロゼリエッタは泣きたくなって唇を噛んだ。
どうして。
どうして、そんな。
――そんなほっとしたような表情を、浮かべるのか。
今すぐ領地に行き、そこから二度と出るなと言われる方が良かった。
ロゼリエッタの知らないまま、知らない場所で全て解決させるつもりなのだから、手元に置く必要なんかどこにもない。今の状態はロゼリエッタが未練を引きずり続けるだけだ。
「――申し訳ありません。立ち入りすぎました」
視線を逸らすシェイドの横顔はロゼリエッタを拒絶している。
食事の場でさえ胸が苦しくて、こうして一緒の卓に就くことも二度とできないような気がした。
朝、目を覚ましたロゼリエッタは身体が鉛のように重いことに気がつき、静かに息を吐く。
その呼吸もひどく熱い。慣れない生活でも自分なりに頑張っているつもりではあったけれど、決して健康とは言えない身体にはやはり負担が大きかったようだ。
