スープを一口飲めば、それだけで身体の中に温かな優しさが広がって行く。
家族と朝食を摂ったきり、後は何も口にしていないことを思い出した。それから――みんなは今頃、何をしているのだろう。
「あの、シェイド様、お願いがあります」
一度スプーンをお皿の上に置き、ロゼリエッタは口を開いた。
「家族に手紙を書いては駄目でしょうか」
「手紙?」
「もしかしたら連絡が行っているのかもしれませんが、無事に暮らしていると私の直筆の手紙で安心させてあげたいのです。もし何か書かれては困ることがあるのでしたら、書いたものを確認して下さって構いませんから」
言ってから、自分でも居場所が分からなくて教えられないのに、無事でいるという言葉に信憑性はあるのかと思った。でもおそらく、ここがどこなのかは教えてはもらえないに違いない。
長い沈黙の後、シェイドはようやく了承の意を唱えて頷いた。必要なものを用意して明朝には部屋に届けさせると続け、ロゼリエッタに視線を移す。
「手紙を出すのはご家族にだけですか。ご友人や……婚約者の方には」
知っているくせに意地の悪いことを言う。
だからロゼリエッタも、思わず意地を張った。
家族と朝食を摂ったきり、後は何も口にしていないことを思い出した。それから――みんなは今頃、何をしているのだろう。
「あの、シェイド様、お願いがあります」
一度スプーンをお皿の上に置き、ロゼリエッタは口を開いた。
「家族に手紙を書いては駄目でしょうか」
「手紙?」
「もしかしたら連絡が行っているのかもしれませんが、無事に暮らしていると私の直筆の手紙で安心させてあげたいのです。もし何か書かれては困ることがあるのでしたら、書いたものを確認して下さって構いませんから」
言ってから、自分でも居場所が分からなくて教えられないのに、無事でいるという言葉に信憑性はあるのかと思った。でもおそらく、ここがどこなのかは教えてはもらえないに違いない。
長い沈黙の後、シェイドはようやく了承の意を唱えて頷いた。必要なものを用意して明朝には部屋に届けさせると続け、ロゼリエッタに視線を移す。
「手紙を出すのはご家族にだけですか。ご友人や……婚約者の方には」
知っているくせに意地の悪いことを言う。
だからロゼリエッタも、思わず意地を張った。
