クロードなのだと思い込みがあるからだろうか。
屋敷の中も、どことなくグランハイム家と雰囲気が似ていた。
そうして二階の最も奥の部屋へと案内される。やはり客人を迎える時と変わらないようで、自分の立場を錯覚してしまいそうだった。
「この屋敷でしばらく生活するに当たり、あなたの着替えはクローゼットにご用意しております」
指で壁際を示され、ロゼリエッタは遠慮がちに近づいた。
クローゼットは大きな二枚の板を横に張り合わせた折り戸が二つはめ込まれ、どちらにも銀色の細い持ち手が取りつけられている。左側の折り戸をゆっくりと開き、ロゼリエッタは驚きに息を飲み込んだ。
着替えだというそれらは、さすがにドレスはないものの可愛らしいワンピースがたくさんハンガーにかけられていた。ロゼリエッタの為に急遽用意されたとは思えないほどの数だ。
ならば、シェイドの母親が少女だった時に着ていたものだろうか。個人を偲んで片付けられずにいたものなのかもしれない。
もしそうだとしたら、ロゼリエッタが軽々と袖を通して良いものではなかった。着替えだと用意されても躊躇ってしまう。
「そこにかけられたものは、気に入りませんか」
「え?」
ロゼリエッタは振り向いた。いつの間にか近くに寄って来ていたシェイドがハンガーを無造作に一つ手に取り、ワンピースをロゼリエッタに合わせるように身体の前に掲げてみせる。
「こちらにかけられた品々はもしかして騎士様のお母様の」
「いえ、あなたの為だけにご用意したものです。お好みではありませんでしたか」
「そんなことは……」
屋敷の中も、どことなくグランハイム家と雰囲気が似ていた。
そうして二階の最も奥の部屋へと案内される。やはり客人を迎える時と変わらないようで、自分の立場を錯覚してしまいそうだった。
「この屋敷でしばらく生活するに当たり、あなたの着替えはクローゼットにご用意しております」
指で壁際を示され、ロゼリエッタは遠慮がちに近づいた。
クローゼットは大きな二枚の板を横に張り合わせた折り戸が二つはめ込まれ、どちらにも銀色の細い持ち手が取りつけられている。左側の折り戸をゆっくりと開き、ロゼリエッタは驚きに息を飲み込んだ。
着替えだというそれらは、さすがにドレスはないものの可愛らしいワンピースがたくさんハンガーにかけられていた。ロゼリエッタの為に急遽用意されたとは思えないほどの数だ。
ならば、シェイドの母親が少女だった時に着ていたものだろうか。個人を偲んで片付けられずにいたものなのかもしれない。
もしそうだとしたら、ロゼリエッタが軽々と袖を通して良いものではなかった。着替えだと用意されても躊躇ってしまう。
「そこにかけられたものは、気に入りませんか」
「え?」
ロゼリエッタは振り向いた。いつの間にか近くに寄って来ていたシェイドがハンガーを無造作に一つ手に取り、ワンピースをロゼリエッタに合わせるように身体の前に掲げてみせる。
「こちらにかけられた品々はもしかして騎士様のお母様の」
「いえ、あなたの為だけにご用意したものです。お好みではありませんでしたか」
「そんなことは……」
