初恋の人と再会したと思っているレティシアは、その後ずっとリーマス・プリムラを離そうとはしなかった。最後はフィオナとサルビアが強引に引き離すことになったほどだ。

「同じ名前で……あなたはあんなにも似ているのに……」

レティシアはリーマスを見つめ、子どものように泣き始める。それをリーマスは戸惑ったような顔で見つめていた。

「その……僕はあなたの知り合いに似ていて、名前も同じかもしれませんが、全くの別人です」

「そんな……やっと会えたと思ったのに……」

レティシアはさらに泣き出し、「レティシアさん、こっちに行きましょう」とエヴァンが手を引く。もう二人に事件のことを聞ける状況ではなくなってしまった。

「また今度来ます。お騒がせして申し訳ありませんでした」

サルビアが頭を下げ、今日はこのまま帰ることになった。キアーラとアンズは戸惑った顔をしたものの、「またいつでも来てちょうだい」と言ってくれたため、フィオナとサルビアは顔を見合わせる。