男性がキアーラに言い、フィオナたちに挨拶をする。キアーラは「ありがとうね!」と笑い、「働き者ね」とアンズが男性の頭を撫でる。男性は「やめてくださいよ」と照れ臭そうに笑う。

その様子を見て、レティシアの瞳が大きく揺れたのをフィオナは見逃さなかった。店の奥に入ろうとする男性の手をレティシアは掴み、震える声で訊ねる。

「あなたの名前……リーマス・プリムラでしょ……?」

「どうして名前を知ってるの!?」

キアーラとアンズが驚き、フィオナたちもレティシアの突然すぎる初恋の相手との再会に驚きを隠せない。

七年越しに、運命が大きく動いた。