夕方、

私は優希さんに会いに行った。

朝日は病院の近くで

待っててくれるそう。

「優希さん」

名前を呼んでも答えてくれない。

「私、まだ何も返せてないよ?

優希さんは

いっぱい私にくれたのに。

私·····優希さんにしてあげれること

あるのかなぁ·····」

優希さんの手を握ると

自然と涙がこぼれた。