由香さんが質問した瞬間

隣に座っている蓮くんの

空気が変わった。

「·····あれ?」

由香さんは空気が

変わったことに焦っていて

私と翔兄は目を合わせた。

翔兄はもちろん知っている。

蓮くんと親友だから。

この中で事情を知らないのは

由香さんただ1人。

仕方なく私は口を開いた。

「朝日と蓮くん別れたの」