レオンはご機嫌な様子だが、エミリーは私重くないかしらと不安を覚え、一方で彼との密着感が恥ずかしくてたまらない。
肩に手を置くことにすら胸を高鳴らせていると、レオンと近距離で目があって、息をのむ。
「恥ずかしいな。俺は本人の前で惚気ていたのか。しかも大泣きまでしてしまった。情けない」
「私は嬉しかったです、けど」
見つめあった後、顔を見合わせてふふっと笑い、レオンは階段を降りていく。
居間に入れば、さっそく魔石の確認をし始めているオレリアがいて、「エミリーも、お疲れ様」と笑いかけてくる。
「ただいま」と言葉を返したエミリーを抱っこしたまま、レオンはソファーに腰掛けた。
エミリーはすぐに、彼の横へ移動しようとするが、すぐにレオンの手に捕まり、そのまま膝の上に座らされる。
そしてレオンはエミリーが握りしめていたタオルで、ニコニコとエミリーの髪を拭き始めた。
オレリアの膝の上にいた土兎がピクリと顔を上げてエミリーとレオンへ「キュッ」とひと鳴きした後、大きく欠伸をして再び身を丸くして寝に入る。
オレリアは土兎を撫でつつ、甲斐甲斐しくエミリーの世話をするレオンに対し「やけに機嫌が良いじゃないかい」とじろりと見やる。


