そして長い廊下を並んで歩き、お互いの心はどんどん豊かになっていった。
部屋につくと始めて、名前を知る。
和美:｢ねぇ、名前、勇斗って言うの？｣
勇斗:｢あぁ。そう言えばお互い、名前しらなかったな。｣
なんか、タメ言でずっと話せてる。
それだけの事が嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
和美:｢私はね、はやせ かずみって言うんだよ！改めて、宜しく。｣
自己紹介する事がこんなにも喜ばしいなんて、始めて快感した。
勇斗:｢呼び捨てしてい？｣
私は、明るく元気よくうなずいた。
和美:｢じゃあ、私も呼び捨てしていい？｣
部屋に入り、靴を脱ぎながら笑顔で質問する。
勇斗:｢当たり前っ!!｣
私ね心の中は、サーカス状態だった。
部屋にあがると、勇斗はタンスの方にむかって行く。私は、近くにあったソファーに腰掛ける。
勇斗は、候補の服を横に並べていった。
そしてしばらくして、振り返る。
勇斗:｢どれがいい？｣
わたしは、あえて女の子らしく魅せるため、一番オシャレな服を選んだ。
和美:｢コレにする！｣