あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『神室と雲英も荷物持ちに連れてく。』

「あっ、そ、そんな量じゃないので、大丈夫ですよ…?」

『………、じゃあ、帰りに買い物でもして帰ればいいだろ、』


雪村さんは基本

私にはまだ何を考えてるのか、わからない時がある。

でも多分、これは私のことを気遣ってくれているんだろう。


「……仁さん忍さん、すみません。巻き込んじゃって…、」

『もう友達でしょー?巻き込むとか言わないでよ、』

『そうだよ。女の子に重いものは持たせられないからね、』