あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「………わっ、私も、雪村さんのことが好きです。仁さんも忍さんも好きです、でも雪村さんへの"好き"とは違います。」


仁さんに言われて気づいたこと。

私は、例えば雪村さんに

好きな人ができたと言われたら

笑顔で応援することは、できないと思う。

それは雪村さんが私にとって特別だからだ。


「ゆ、雪村、さん…?」

『あー…、ごめん。ちょっと面食らっちゃった、』


彼はそう言うと

正面から、そっと私の身体を抱き寄せて

丁度首元の辺りに、顔をうずめた。