あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『………あの日さ、僕"お前の才能に惚れてる"って、言ったよね、』

「はい、」

『あれも嘘じゃないよ。でもそんなことより僕は、香月の無意識に周りに気ぃ遣いすぎるところとか、一緒にいると不思議と落ち着くところとか…、あと、笑った時の顔とか、寝顔が幼いところとか…』

「ねっ、寝顔なんか、いつ…、」

『………とにかく、そーゆーところが、好きだから。これから先もずっとそばにいて欲しいって、僕は思ってる。』


雪村さんは

目線をあわせるように、私の顔を覗き込むと

香月の返事は?と

私に聞いた。