あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『…………今日は、あの日と逆だね、』

「あ…、……ふふっ、そうですね、」

『何笑ってんの。僕寒かったんだけど、』


少し拗ねたように、唇を尖らす雪村さんに

お待たせしました、と頭を下げてから

私は深呼吸をして口を開いた。


「………あの、」

『………あ。待って、ちょっと待って、』

「は、はいっ、」

『………もう1回、ちゃんと言わせて。』