あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「あ、あのっ、違うんです。記念に写真を…」

《そーだよー!せっかくだから、記念写真撮ってってお願いしてたの、》


こくこく、と私が頷くと

忍さんは、なーんだぁそーゆーことー?と笑って

ぱっと私の腕を離した。


『あっ、でもだめだよー。唯ちゃん今から行かなきゃいけないところがあるから、』


ねぇ?と忍さんに言われて

私はそこで初めて、雪村さんの姿がないことに気がついた。