あの日、雪が降っていてよかった。【完】

先生達は後片付けがあるから、と促されて

体育館から出ると

外では、卒業生達が写真を撮ったり

鞄にペンでメッセージを書いたりと

思い出に残る時間を過ごしていた。


《あっ!香月さんいたーっ!》

《どこどこ!あ、ほんとだ!》


遠くのほうで名前を呼ばれたような気がして振り向くと

人集りの向こうから、私のほうに向かって手を振る

3年生の姿が見えた。