あの日、雪が降っていてよかった。【完】

そっと胸元の辺りにブローチをつけると

雪村さんは、さんきゅ、と私の頭に手を置いた。


「はいじゃあー、そろそろ廊下に並んでー!体育館向かうよー、」

『あ、集合かかったみたい。』


それじゃあ行ってくるね、とにこやかに私に手を振る忍さんに

手を振り返して

私は教室から、3年生が体育館へ向かっていくのを見送った。