あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『ふぁ…、ねむ…、』

「昨晩も遅くまでお仕事してたんですか…?」

『あー…、うん。そんなとこ、』


眠そうに欠伸をする雪村さんの目の下には

相変わらずクマが薄らできていて

もしかして寝てないのかな、そんなことを考えた。


『………そういえば、』

「は、はいっ、」

『歌詞、目ぇ通してくれた?』

「あ、はいっ。」


私がこくりと頷くと

雪村さんは、そっか、と呟いて

コーヒーを啜った。