あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『香月…?』

「あっ、雪村さん。おはようございます、」

『おはよう…。今何時…?』

「まだ、7時前ですよ。」


淹れたてです、と

ソファに座る雪村さんにコーヒーを渡すと

彼は、ん、と頷いて

カップに口をつけた。


『………うま。香月は飲まねぇの?』

「あ、いえ、」


自分の分のコーヒーもリビングのテーブルに持っていくと

ここ、と言わんばかりに雪村さんは

自分の隣をぽんぽん叩いた。