あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『はぁー…、………眠れねぇー…、』


今夜はきっと

このまま眠れそうにない。

とりあえず水でも飲もうとリビングへ行くと

そこはもう真っ暗で

いつも通り、少し開いた寝室の隙間から

電気が漏れていた。


『………香月…?』


そっと覗くと

香月はベッドの上で、丸まった猫のように眠っていて

僕は起こさないように気をつけながら電気を切った。