あの日、雪が降っていてよかった。【完】

気づいた時には、声をかけてた。

声をかけたくせにほっといて

ほんとに死なれでもしたら、後味が悪い。


『………別に僕が放ったって、あいつは飛び降りたりしなかったと思う。』

『そうかぁー?あの子、変なところ肝座ってる気がするし、俺は保護して正解だったと思うけどね、』

『それは、今の香月でしょ。』


香月と最初に会ってから

まだ半年くらいしか経ってない。

それでもあいつは、もう昔とは随分変わったと思う。