あの日、雪が降っていてよかった。【完】

"こんな私でよければ"と思わず言いそうになって

ついこの間の仁さんの言葉を思い出して。

私は、よろしくお願いします、と頭を下げた。


『……まだ全然、すぐすぐって話じゃないから。』

「わ、わかりました。」

『ん。じゃあ、おやすみ、』


雪村さんは私の頭にぽん、と手を置いて

わしゃわしゃと撫でてから

自室へと戻っていった。