あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「明日式が終わったら、その、屋上に、来てもらえませんか…?」

『屋上?』

「は、はい。だめ、ですか…?」


隣に並ぶ雪村さんの顔を

ほんの少しだけ、横目で見ると

その表情は驚いているように見えた。


『………わかった、屋上ね、』


5秒くらいの間があってから

彼はそう言って頷くと

一瞬だけ私と目を合わせてから、またすぐに前を見つめた。