あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『唯ちゃんってなんか、器用だよね。』

「そっ、そんなことないですよ。効率悪いって言うか…、」


いつも遠回りばっかりです、と私が苦笑いすると

それを聞いていた雪村さんが

えい、と私の頭を小突いた。


「ゆ、雪村さん…?」


驚いて彼の顔を覗き込むと

珍しく雪村さんは私から目を逸らして

ぼそっと呟いた。