あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『ん…、うま、』

「ほ、ほんとですか?」

『うん、僕これも好き。いつものも美味いけど、』


完全にリラックスした状態の雪村さんは

ソファの端に体育座りしながら

うま、ともう一口コーヒーを啜った。


『ゆき、ここ最近明らかにコーヒー飲む頻度増えたもんね。』

『…外では飲まねぇよ、まずいから。』


雪村さんの偏食ぶりというか

食べるものへのこだわりを、普段から見ている私からすれば

彼からの"美味しい"は凄く嬉しい言葉だ。