あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『…………あ。』

「ど、どうかしましたか?」

『やっぱり、先に曲聴いてほしいから。神室も香月も部屋来て、』


彼は首だけこちらに振り返って

そう言うと

はやく、と言わんばかりに手招きした。


『雪村、もうばっちり仕事モードみたいだね、』

「ですね。」


私達は顔を見合わせてクスッと笑って

急いで雪村さんの背中を追いかけた。