あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『あれー、今日は僕が行くって言わないんだ?』

『………どーゆー意味だよ、』

『そんな深い意味ないって笑 怖い顔しないでよー、』


にやにや笑いながら僕の隣に座った雲英は

こちらを見ないまま話を続けた。


『最近さー、ゆき唯ちゃんにちょっと優しくなったよね。』

『…………別に?』

『嘘だー、その間は図星でしょ。』