あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『ふっ…、なんだ、ちゃんと答えわかってるじゃん。』

「えっ…、」

『今の"間"が、雪村への答えなんじゃないの?』


仁さんに言われてはっとして

その瞬間

一気に、自分の体温が上がったのがわかった。


『………雪村もさ、唯ちゃんの前ではもしかしたら平然としてるかもしれないけど、多分相当動揺してるはずだから、』

「ゆ、雪村さんが、ですか?」

『うん。俺の聞く限りは、あいつが誰かと付き合うなんてなかったからね。』