あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「私、仁さんや忍さんも、同じように好きです。初対面の時から、すごく優しく親切にしてくれて。」

『んー…、じゃあさ。例えば俺や忍が唯ちゃんに対して、好きな子がいるんだって相談したとしたら、唯ちゃんはどー思う?』

「お、応援します、もちろん。上手くいってほしいなって、」

『じゃあ、それが雪村からの相談だったら?』

「それは…、」


頭では、同じように応援したい、そう思っているのに

なぜか私は、仁さんからのその質問に

すぐに答えられなかった。