あの日、雪が降っていてよかった。【完】

いつも

怒ったり、泣いたり

あんまり感情の起伏がない雪村さんの声が

この時だけは少し掠れていて。

そっと顔を覗き込むと

彼は私に、ひでぇ顔、と笑った。


『………そん時さー、あいつらが言ってくれたんだよね。』


"俺達が家族よりも傍にいるから"って。

そう言った雪村さんの顔は

今まで見た中で1番、穏やかで嬉しそうだった。