あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「そんな…、」

『後々聞いたら、母親が僕にだけは連絡するなって言ってたんだって。…意味わかんねぇよな、1番近い身内は僕なのに、』


その言葉からは

最期さえ、お母さんから何も教えてもらえなかった

悔しさが、苦しいほど伝わって。

私は零れる涙を止められなかった。


『…………僕も、母親のことが大嫌いだよ。でも、多分どこかで、最期くらい、本当の家族みたいになりたいって、思ってたんだと思う。』