あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『………父親とはそもそも離婚してたし、僕の母親は全然僕に自分の話をしてくれない人でさ、』


同じ家にいてもほとんど顔を合わせることがなかったんだよね、と

私に話した雪村さんの顔は

どこか、後悔しているみたいな、そんな表情だった。


『………病院までは来てるのに、ナースに母の状態聞いたりして。……結局、最期には間に合わなかった、』