あの日、雪が降っていてよかった。【完】

《いきなり電話かかってきたかと思えば病院からだし、アパートに行ったらもぬけの殻。あんた、自分の母親ほったらかしてなにやってんの?》

「………。」

《お姉ちゃんに聞いたらあんたに追い出されて、今は違うところ住んでるって言うし…、ほんっと親不孝者。》


その女性は

言いたいことだけ私に言うと

小さな紙切れを私に投げつけて

そのままくるりと背を向けた。