あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『………あれ、』

「どうかしましたか?」

『いや、あそこ。』


忍さんの指さした先には

校門前で誰かを待つように、立ち尽くす女の人の姿があって

知り合いですか?と私は彼に聞いた。


『んーん。誰か待ってんのかな、』


もう大体の生徒は帰ってるの思うけど、と言いながら

忍さんは私達よりも少し小走りして

その女性に駆け寄った。