あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『ほらゆき、缶コーヒー。』

『ん…、』


むくっと起き上がった雪村さんは

半分まだ眠ったままの状態で

カシュ、と缶を開けた。


『今日はまたすごい眠りっぷりだったね。昨夜寝れてなかったの?』

『んー…、誕生日の記念動画作ってたから、』


眠り足りない、と彼は目を擦ったかと思えば

帰る、といきなり立ち上がるものだから

私も慌てて席に置いてある鞄を取った。