あの日、雪が降っていてよかった。【完】

[2月14日 17:30]


「…さん、雪村さん、」

『んん…?』

「帰りのSHR終わりましたよ、」


この日の雪村さんは

本当に寝不足だったらしく

朝から授業中はほとんどずっと、眠りっぱなしだった。


『あ、唯ちゃん。ゆき起きたー?』

「はい、今…、」


私が頷くと

忍さんは、買ってきたばかりの缶コーヒーを

彼の机に置いた。