あの日、雪が降っていてよかった。【完】

ねぇ?と言われて

曖昧に頷くと

雪村さんはそのまま、自分の席について突っ伏した。


『…………眠いから寝る。』


いつも通り

私の前の席で、眠る雪村さん。

段々、当たり前になってきたこの景色も

あと2週間後には、見られなくなってしまう。


『唯ちゃん?どーかした?』

「あっ、いえ。なんでもないです、」


私は、この気持ちがばれないように

なるべく明るい声で、そう言った。